村田沙耶香さんが書いた本を読むのは、3冊目。
「コンビニ人間」は芥川賞を受賞したので読み、面白くて、何度も読み返しました。
そして、東京MX「5時に夢中」で、中瀬ゆかりさんが「地球星人」を勧めていたので、購入し読みました。
「地球星人」の中でも、人間が人間を食べていて、驚いてしまいました。
「何回も読み返したい」とは思えず、メルカリ行きになりました。
そして、今回の「生命式。」

「地球星人」が私には合わなくて、嫌な予感がしていたけれど、TBS「王様のブランチ」のbookコーナーで勧められていたので、図書館で借りて読みました。
「生命式」は、村田沙耶香さんが選別した2009年~2018年に書いた短編集です。
グロテスクな要素あり、突拍子もない要素あり、結構いっちゃっています。
これが、読者メーターの方々が言っている「沙耶香ワールド。」
また、人間が人間を食べている!!
そして、死んだ人間の骨や髪を使って、家具、衣類、アクセサリーが認められている世の中になっている!!
中年のおじさんが「ポチ」と名づけられて、小学生の女児に裏山で飼われている!!
体の調子が良い時でないと、しんどくて読めないかもしれません。
ちなみに、本の表紙は「人間の頭髪で作った燭台。」

ストーリー

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読者メーターの皆さんが、「孵化」が好きだという方が多いです。
主人公はハルカマサシと結婚を控えていて、ある悩みを抱えています。
悩みとは、ハルカは5つのキャラクターを演じ、今まで生活をしてきました。

中学生:優等生で、委員長を任されていたので「委員長」
高校生:天然、とぼけた話し方で、馬鹿にされている「アホカ」
大学生:男性しかいないサークルでチヤホヤされているぶりっ子「姫」
バイト先:重たいダンボールを軽がる持ち、男性ぽい「ハルオ」
社会人:他人と接したがらない「ミステリアスタカハシ」

結婚式に招待した中学から社会人の友達に対し、どのキャラクターを演じたら良いのか、わからないのです。
ハルカは、別に自分から意図的にキャラクターを作っていたわけでなく、勝手に命名されてきました。
命名されると、自然とその性格になりきってしまったほうが、生きやすかったのです。
しかし、大学のサークルの女性の先輩が、バイト先に遊びに来てしまい、戸惑った経験がありました。
大学では“姫”というキャラクターで、レースの服を好み、甘えたような話し方をしているのに、バイトでは“ハルオ“という男性ぽい正反対なキャラクターを演じているのを、見られてしまいました。
先輩には「2重人格」と言われ、それ以来、無視られるようになりました。
ハルカは、このような失敗は二度とはしたくないのです。
そこで、結婚相手のマサシにキャラクターが色々ある事を、打ち明けることにしました。
さあ、どうなるのでしょうか?

まとめ

沙耶香ワールド。
名付けた方、すごいと思います。
誰も発想ができない世界観。
人間を人間と思わない、物?生殖器?。
もしかしたら、沙耶香ワールドにはまり過ぎると、歩いている人間の皮膚が透明化し、臓器まで見えてきそうです。
好きな人は、好きなワールドなんでしょう。

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