作者の工藤勇一さんは、東京都千代田区麹町中学校の校長先生です。

(ジャガー横田の息子さん、大志くんが通学しています。)
教員になり36年、麹町中学に赴任し6年になります。
この学校は、宿題、定期テスト、服装頭髪指導、固定担任制を廃止。
「『宿題をやること』『いい点数を取ること』は、社会でよりよく生きるための力をつけることにつながる」とは限らないと書いてありました。
工藤先生は「自ら考え、自ら判断し、自ら行動する資質」が時代を生き抜く為に“必要”と考えています。
それを「自律」と定義し、意味は「自分をコントロールする」という事。
今までの学校教育で重視されてきたのは、礼節や忍耐、そして協調。
「これをやれ」「あれはだめ」ばかりで、「自律」を促すどころか、子どもたちの主体性を奪ってしまっていると書いてありました。
初め「麹町中学校」と聞いたので、以前読んだ「世田谷桜丘中学校の校長先生の本」と同じ学校改革の内容と思っていました。
全然違っていました。
この本は「親の心得」の本でした。

もくじ

  • 子どもはもともと主体的な生き物
  • 手をかけないほど自立する
  • 子どもは思うように育たない
  • 親はいい加減くらいがよい 
  • 親密な親子関係が幸せとは限らない
  • 親が社会を否定してはいけない
  • なんでもかんでも叱らない
  • 叱るときは「子ども基準」
  • 言葉や態度にしなければ、想いはつたわらない
  • 食べ物に好き嫌いがあったていい 
  • 家庭学習の習慣は、子どもの時間を奪うだけ
  • 学べる場所は、学校だけじゃない
  • 約9割の子どもがいじめ加担者 など

やはり、今までの縛りつける教育を否定しつつ、親のあり方を指南していました。
親にとって、かけがいのない宝物が子どもです。
多感な中学生活を平和で過ごすことを願い、心配してしまうのは仕方がないこと。
だから、子どもの先導をきってしまい過ぎてしまう、手出しし過ぎてしまう気持ちを理解できます。
勉強しなければ「勉強しろ」と言ってしまうし、暗い顔していれば「何かあった?」と詮索してしまいます。
きっと、“麹町中学校”は、子どもにとって過ごしやすい学校だと思います。
工藤校長先生が改革を進め、ギスギスした人間関係のない学校には、明るい表情をした子どもが多いと感じられます。
安心して学校生活を送っていれば、親も子どもと少し距離を置き、支える事に徹していられます。
こんな学校に通いたかったし、こんな先生に出会いたかったです。

まとめ

しかし、なんでこの本を読んでいるか、私が”育て方”に興味を持ったきっかけがありました。
以前、勤めていた会社が“家族経営の会社”でした。
社員10人(家族7人、名前だけ5人)、私を含めた3人が赤の他人。
ワンマンA社長息子Bさん(50歳)は遅刻が多く、出社しても大好きな趣味のブログを見て、ほとんど1日過ごしていました。
Bさんは見積りの計算間違え、誤字脱字は当たり前、お客さんの見積依頼や納品も忘れ、要注意人物と思われていました。
90歳近いA社長は怒鳴り、Bさんも負けていなく言い返す、うるさい職場に驚きました。
しかし、怒鳴ったA社長は時間が経つと、Bさんをおだてだし、ご機嫌を取り出します。
自分がつくった会社を潰さないように老齢にムチを打ち、Bさんが失敗しないように、仕事の先導を取りだすA社長
Bさんに指示していたはずの仕事を奪い、Bさんが進めていた仕事のやり方にダメ出しを必ずするA社長
この様子を見ていて、Bさんのやる気のなさはA社長の仕業ではないか・・・と思いました。
理由は、Bさんは遠くに長期出張に行くと、電話口の声は元気になり、見積りの間違えがなくなるのです。
Bさんは「会社にいると集中ができない。だから、夕方から仕事をしているんだ」と言っていた事もありました。
Bさんは私の上司で、無駄なので注意や意見はしませんでした。
しかし、Bさんの作成した見積りの検算や誤字脱字の確認、納品や請求の見落としチェックなど、サポートはしていました。
この親子が反面教師となり、私の子育てに対する考え方が変わりました。
客観的に他人の子育て(50歳の子だけど)を間近で見て、かなり反省点がありました。
子どもは自分の思い通りに動きません。
動きだすまで、遠くで見ている事は根気がいります。
親がしゃしゃり出ると、子どもはやる気がなくし、動かなくなります。
やってしまうのではなく、子どもが動くように遠隔操作や、失敗した時のサポート役に徹する事が大切さを知りました。
そして、私は今更ながら「子育てとは何が正解なのか」興味があり、読書しています。

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